退職祝い・定年祝いの贈り物

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  3. 退職の熨斗について

退職や退任、退役の贈り物に掛ける熨斗は、慶事における贈り物や贈答品扱いなので「蝶結び」(花結び)の水引で、表書きは「御祝」が一般的です。最近では感謝の意をこめて「感謝」や「ありがとう」など、メッセージカードのような使い方をされる方も増えています。

職場において、上司や同僚の退職をお祝いをする機会も多いかと存じます。通常、65歳で定年を迎える訳ですから、本ページをご覧になられている方は贈る側の皆さんかと存じます。自分の上司や先輩が退職される際には、仕事上や人生においてもさまざまな経験を重ねて来られたことに敬意を表し、また、これまでの労をねぎうとともに感謝を贈り、更に健康や活躍を祈る会になるように準備しましょう。

退職のお祝いに、記念品や感謝の贈り物、職場のみんなからプレゼントを贈るという話も当然出てくるものですが、このページではその「贈り物」の際のマナー、熨斗について学んでおきましょう。お父さんやお母さんの身内なら笑って済ませられますが、職場の上司や恩師への贈り物で間違いを起こさぬよう、熨斗の歴史や水引のマナーについて知っておくと今後の人生においても便利です。

定年退職の贈り物、熨斗の表書きについて

のしの表書き

退官・退任・引退・退役。どれをとっても熨斗で一番迷われるのが、上段に記載する表書きです。「退くことに対して「御祝」で良いのでしょうか?」というご質問をよくいただくのが、これはまったく問題ありません。

定年を迎えたということで、これまでの「労をねぎう」「感謝を贈る」「今後の活躍を祈る」訳で、ポジティブに捉え、任務を果たした、成し遂げた、無事に職務を全うしたという意味から「御祝」となります。けっして辞めることに対してお祝いをする、という意味にはなりませんのでご安心ください。

また、最近では感謝の意をこめて「感謝」や「ありがとう」など、メッセージカードのような使い方をされる方も増えています。

〈退職御祝の熨斗〉

退職御祝の熨斗

〈感謝の熨斗〉

感謝の熨斗

〈ありがとうの熨斗〉

ありがとうの熨斗

ただし、定年退職以外の場合、例えば中途で退職される場合などは、「御祝」を避ける方が圧倒的に多いです。そういった場合は、「感謝」など、これまでの労をねぎらう言葉が相応しいでしょう。

のしの名前の書き方

名前は、職場や同僚、複数人からプレゼントする際は、”○○一同”と書きましょう。三名以下で個人の名前をそれぞれ書く際には、目上の人を右から書いていきましょう。順番に悩んだときには、「○○一同」という書き方がおすすめです。

〈連名の書き方〉

連名の書き方

〈三名の書き方〉

三名の書き方

〈法人名の書き方〉

法人名の書き方

退職祝いの水引

水引は大きく分けると、「蝶結び」(花結びや行結びともいう)と「結び切り」(本結びや結び留め、真結びともいう)の二種類があります。

〈蝶結び(花結び)〉

蝶結びの水引

「蝶結び」(花結び)は、何度もほどいたり結んだり結び直しが出来ることから、
「何度あっても良い事」として使用します。

〈結び切り(本結び)〉

結び切りの水引

「結び切り」(本結び)は、一度だけで繰り返さないという意味を込め、
二度とほどけないほど固く結び、「何度もあってはいけない事」として使用します。

詳しくは「水引の種類」

定年退職のお祝いは一生に一度しかないため、まれに「結び切り」と勘違いをされてしまう方もいらっしゃいますが、退職のお祝いは「蝶結び」が正しい水引です。第二の人生のスタートを切る意味も込められたお祝いでもあります。ずっと元気で活躍してほしいと願いをこめて、「蝶結び」(花結び)を使用しましょう。

退職・退官・退任の違いについて

一般的に会社員を辞める場合、定年でも中途でも「退職」と表現しますが、職業によっては「退官」や「退任」「退位」などの表現もあります。この表現の違いはなんでしょうか。

退職

退職とは、「勤めていた職場をやめること。職を退くこと。」とあります。雇用関係が終了し、会社を辞めることの認識で間違いはありません。

ちなみに、退職と退社はどちらが正しいのか?との疑問もあり、履歴書には「入社」と書くのだから、その対義語として「退社」なのでは?と思うかもしれません。
ですが、退社には、
「会社員がその会社をやめること。」
「一日の仕事を終えて会社をひきあげること。」
「社団法人の社員が社員としての資格を失うこと。」
と辞書にもあり、退社には複数の意味があるため、わかりやすい退職を書くことが一般的となっております。

退官

退官とは、官吏の職にある者が退職することを指します。主に、国家公務員に用いられることが多く、かつては公務員に対しても用いられる正式な法令上の用語でした。現在は、裁判官、検査官などの特別な公務員を除いてはすべて退職と表現しています。

豆知識|大学教授は退職?退官?

国公立大学のみならず私立大学でも教員が退職することをしばしば退官と表現することがあります。これは、かつて大学は国や地方自治体が設立・運営するものでしたので、大学教員は国立大学なら国家公務員、公立大学なら地方公務員の身分であった名残りからだと言われています。平成16年4月より、競争的環境の中で世界最高水準の大学を育成するため、「国立大学法人化」などの施策を通して大学の構造改革が進められ、国公立大学は「大学法人」化されましたが、それまで大学の教員も教官と通称・俗称されていた名残りから、教員が退職することを退職ではなく、現在でも退官と表現している方がいるのだと思います。

退任

退任とは、任務をやめること。役目をしりぞくこと。と辞書にあります。対義語から考えると、退任の反対は就任、退職であれば就職となります。退任は雇用契約でない理由で選ばれた取締役や、選挙で選出された首長、議員などが辞めるときに使う言葉で、選挙や会議の決議で選任され、一定の職務を委任された立場の終わりと言うことになります。○○に就任された、という表現の職務の方には、退任が良いかと思います。