重要無形文化財に指定、
小千谷縮の伝統
小千谷縮(おぢやちぢみ)は、新潟県小千谷市を中心に生産される麻織物で、1955年に国の重要無形文化財に指定されました。
小千谷縮は 「苧麻(チョマ)」と呼ばれる麻繊維を100%使用しています。麻繊維は乾燥に耐性がないため、雪が多く湿った空気が保たれている豪雪地帯である「小千谷」地区は、麻織物を作るのに最適な環境です。小千谷縮を丈夫にするための独特の技法である「雪さらし」は、小千谷地区の早春の風物詩とされています。
小千谷縮の特徴のひとつに「シボ(細かいシワのこと)」というものがあります。「シボ」は、織った布を丹念に湯もみすることでできる独特の凹凸のこと。この凹凸によって肌に触れる面積が小さくなり、さらっとした触り心地で、蒸し暑い夏場には最適な着物として日本人に愛されてきました。
小千谷縮をより身近なおしゃれとして取り入れられるようなファッションアイテムを製造しているのが、小千谷縮製品のブランド「IONO」。新潟・小千谷の地で天然素材と伝統色にこだわった製品づくりをしています。「IONO」の由来は、平安時代、新潟県小千谷市を含む魚沼地方は伊乎乃(いおの)と呼ばれていたことから。
職人の手仕事と伝統技法にこだわった、和モダンなアイテムをお楽しみください。